![]() | eden* (2009/09/18) Windows 商品詳細を見る |
ブランド:minori
発売日:2009/09/18
原画:ちこたむ , KIMちー(男性キャラ)
シナリオ:鏡遊
音楽:天門
声優:中村繪里子(浅井・F・ラヴィニア) , 志村由美(シオン) , 中島裕美子(エリカ) , 遠近孝一(稲葉 直人) , 間島淳司(榛名 亮)
その他:御影(監督) , 鏡遊(原作)
あれ?これで終わりなの・・・
って言うのが率直な感想。詳しい感想は続きをご覧ください。
全年齢対象。ネタバレは極力抑えています(ほぼ発売前に知りうる内容)が、どうしても気になる方は回避推奨↓





まず、起承転結が無い。
<二人きりの世界で、ただ死にゆく彼女を見守る物語>
軍人が主人公だったら、もう少しドンパチやっても良い気がする。というか、全体を通して動きが少ない。それでもキャラが生きているのならいいんだが、起伏と呼べるものが無い(もしくは弱い)ので残るものが無い・・・
予想を超えないシナリオには、自然と興味も薄れるものです。先が見えてその通りに話が進んで行った感じ。
――滅びゆく世界で死を待つ二人という、
セカイ系と呼ばれるジャンルの王道なシナリオだが、肝心の世界について全くと言っていいほど触れていないのは、おざなり過ぎやしないか?
少なくとも、何故世界が滅びに向かっているのか、他の人々はそのことに対してどのような反応を示しているのかは表現すべき。
<セカイ>が余りに曖昧なものであるが故に、この話のメインである<二人だけの世界>が空虚なものに感じられる。すべてが夢の中の出来事みたいに、現実味が無い。それが狙いなのかもしれないが、私にとってそれは大きなマイナス要素でした。
キャラを生かし切れていない。
はっきり言って亮とシオン以外不要といって良いほど、他のキャラの掘り下げが無い。
これでも肝心のシオンがとんでもなく魅力的なキャラだったならば、まだよかったのだろうが、私にはそれが感じられなかった。外の世界を見たことのない世界最高峰のフェリクスと呼ばれる天才少女。その設定にばかり目が行って、彼女自身が見えてこなかった。とんでもないドジっ子だったり、実はグウタラな性格だったりしたら、それが彼女のパーソナリティになりうると思うんだが…
まぁこれは私個人の勝手な感想なので、「シオンにスゲー萌える!」って人はまた違った感想になるんでしょうね。
これまで結構酷評してきましたが、某大型レビューサイトを見る限り、世間の評価は高いようです。確かに、絵、OP、音楽の完成度は高い。
瞬きや、口パクのギミックは『マブラヴ』をプレイした時以来。
この演出は素晴らしいので、もっと多くのメーカーで採用してほしい。また、ワイドスクリーン対応やアス比固定拡大など、ユーザー配慮も行き届いてます。
フルプライスでは無いのでその分、皆さんの評価が甘めなのかもしれませんが、PLUS+MOSAICも付けたらそれなりの値段になりますしね~・・・
感動できるか否か?
正直、私は全く感動できませんでした。
理由は今まで書いてきたことを読み返して頂ければ分かると思います。
ヒロインの死が分かっていたとしても、それに至るまでの過程に十分引きつけられていたなら感動できるはず。この作品ではそれが無かったということです。(同じセカイ系でも『そして明日の世界より―』は泣けました。)
感動できるか否かはそれこそ人次第だと思いますが、正直なぜここまで感動できたという人間が多いのか…甚だ疑問ではあります。もしよかったら、プレイされた皆さんの感想をお聞かせ願いたいです。
シナリオ:2
CG:9
音楽:9
キャラ:4
エロ:3
システム:9
総評:67点
↓この記事が参考になったら、ポチっとお願いします。

関連商品