
ベアトが匿われていたと思われる秘密の場所、九羽鳥庵。
今までそのような場所があるということは仄めかされてきたが、実際そこに食料品などを運んでいたという人物の言葉を聞く限り、どうやら九羽鳥庵は確かに存在するようだ。
隠し通路の話などからも、前回蔵臼達が監禁されていた場所との繋がりが考えられそう。金蔵の屋敷には何があってもおかしく無いという発言から「落とし穴=トラップ」という理論も現実離れしているというという理由だけで簡単に捨てさることもできない。
「愛がなければ視えない」という魔法の真理を理解した縁寿。
その前に突如として現れたエヴァトリーチェ。
ここで何でエヴァトが?と思うかもしれないけど、ここでのエヴァトリーチェは人間の持つ醜い部分が実体化したものだと考えて良いと思う。縁寿の言葉を借りれば、愛があれば視える須磨寺霞の心の一部。拡大解釈すれば、それが魔女の正体なのかもしれない…。(ただし、ここでいう魔女とはすなわち黒き魔女。真里亞が目指した白き魔女とは性質が異なる。)




縁寿が見せた魔法。現れた煉獄の七姉妹。
ここは本当に魔法を使ったのかどうかとか関係なく盛り上がる場面。
魔法否定派の立場から見たとき、すなわち現実的な方法によって須磨寺達が射殺されたのだとすると、私はボディーガードの天草十三が怪しいのではないかと思ってます。根拠は無いけどね(笑
この場で縁寿が実際に魔法の奇跡(超自然的な力)を使って須磨寺達を殺害したと考えてもいいんだけど、今までの魔法の解釈からは外れる気がするし、また魔法肯定派の立場をとっても。この場面で大きなネックになるのが、「反魔法力」という要素。反魔法力っていうのはこれまでにも何度か出た言葉だけど一応簡単に説明しておくと、魔法を信じない心、または魔法を理解できない心がもつ力で、それは魔女にとって毒素となり魔法の行使に支障をきたすというもの。また物にもその力はあるらしく、銃なんかは特に反魔法力が強いらしい。船から降りるとき縁寿が天草に言った「あなたの毒素強そうだから」という言葉も反魔法力を意識しての発言だと思われる。
いくら魔法の真理を理解したからといって、果たしてこれだけ反魔法力が強い状況で縁寿の力が勝るかという疑問が残る。(ベアトであっても反魔法力が強い状況では自由に行動出来なかった)原作ではそのあたりの描写がどうだったのか忘れてしまったが…。




最後に現れた絵羽は、縁寿の心象風景が生み出した幻影という解釈が可能だと思う。
エバトリーチェが本当に魔女であるなら、魔法で反撃すればいい話だし人間の絵羽に戻る理由はない。あそこで縁寿が絵羽を殺害したのは、絵羽という人物に対する恨みとか過去の自分とか、魔法とか諸々に対する決別の意味があったのではなかろうか…。
また、須磨寺一味殺害とは異なり、観測者が縁寿ただ一人だということも絵羽が幻影だと考えられる根拠の一つ。
今回の感想はほとんど考察に終始した(汗
萌えがないから自然とこういう方向になっちゃうんだよな~。
アニメの演出に関しては、毎度のことながらイマイチです。別に原作至上主義ってわけじゃないんだけどね。絶体絶命の縁寿が魔法使って反撃するシーンとか、もっと見せ方があったと思うし…。あと須磨寺霞っていう対立すべき相手の影が薄いからこのシーンに重みが足りない。誰だか良く分からない人物を相手にしてても、アニメから入った人は燃えられないんじゃないかな?と思うわけで…。それでなくても、縁寿の過去よりベアトとバトラのゲームの方が気になってるでしょうし(^^;
ともあれ、長かった縁寿の旅もこれにて終了。次回ゲームに戻るわけだがこれからの展開は一体どう描かれるのか?
多くの謎を抱えつつも、原作通り最高に盛り上がる形で終わってほしい。
次回 第26話『episodeⅣ-Ⅷ sacrifice』
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▼過去記事参照▼
第14話 「EpisodeIII-III positional play」
第15話 「EpisodeIII-IV isolated pawn」
第16話 「EpisodeIII-V queening square」
第17話 「EpisodeIII-VI promotion」
第18話 「EpisodeIII-VII swindles」
第19話 「EpisodeIV-I end game」
第20話 「EpisodeIV-II zugzwang」
第21話 「EpisodeIV-III prophylaxis」
第22話 「EpisodeIV-IV problem child」
第23話 「EpisodeIV-V breakthrough」
第24話 「EpisodeIV-VI adjourn」
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